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一年前のこと

大きな地震があった時、
里帰り出産で千葉の実家にいた
母と再放送のドラマを見ていた
おみやさん だったかな

位置的に母が娘を、
私が怯える犬をダッコした

それから犬が余震がある度に私のところへくるようになった。
度重なる余震によって
揺れていないのに揺れている感覚があったが
犬で真偽がわかるようになった
動物の第六感とやらで、
本当は先導してもらいたいくらいなんだけど とも思った

実家はその冬に建て替えたばかりの新品だったからか、
被害はなかった

その夜は
寝室の隣のリビングのテレビをつけっぱなしにしていて
父と母が交代でソファで寝ていた
無事に夜が明けることを祈った

余震の度に神経を集中した
どのタイミングで娘を抱え、どれを持ってどのルートで逃げようか
オール電化で火の事に意識をはずしていいのはよかった

地震速報の音に身を固くした
慣れちゃいけないと思った

非常用バックも作り、常に枕元に置いていた
中身は財布、携帯の他に
娘のオムツ、粉ミルク、おくるみなど娘グッツばかり
つきつめれば私に必要なものって娘だけか、と思った
そのバックを持って娘をダッコした余震も何度かあった
一回くらいは外にまで出た

母は玄関に羽毛布団を置いていた
笑える気もしないでもないが、
今思えば産後の私のためか

寝室にしていた部屋の
大きなタンスがストレスだった
あれが倒れたら足先にかかるかしら、とか。
布団の位置をよく調整していた

後に知ったが
柏がホットスポットとなる原因の雨の日に
父に娘を見てもらって
母とお寿司のランチを食べに行った
車からお店まで
傘は持っていた気はするが
少し雨にうたれた気もする

計画停電の夜には
ろうそくを灯して夕食を食べた
妙に楽しかった

友達が実家まで遊びに来てくれて
帰宅難民の話や
お仕事社会の震災後の話を聞いた

産後ホヤホヤだったので
あまり目を使わないように気をつけていたが
たまに携帯をみると溢れる震災情報
一つ特別に怖いと思ったものを見てしまって
そうしたらどよんとして
一週間福岡の帰省を早めた
でも後にその情報がウソ臭いことも書いてあった
けど本当のところはわからない

娘が生まれたてすぎて
地震に怯えることがなかったのはよかった

私が今この社会に貢献できることは子育てだと思った
娘がまっとうな人間になる手助けをすること
今のところまっとうだと思う
月に100円の募金は続けている
娘も一歳になり、だいぶ丈夫になってきたので
節電にもう少し力をいれようと思う
原発は反対だ

by kogashizu | 2012-03-12 02:34

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